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4.インドネシアへ出かけてみませんか?

観光旅行やビジネスツアー、さらには店の商品買い付けツアーなど、まだまだ回数や地域は限定されていますが、インドネシアの友人のバックアップを貰って訪ね歩いた各地では様々な商品や人々に出会いました。私が訪れた主な都市は、首都ジャカルタ、ボゴール、バンドゥン、インドラマユ、チレボン、プカロンガン、スマラン、ソロ、ジョグジャカルタ、スラバヤ、バリなどです。

政情についても多くの方々が不安を抱いておられると思いますが、もちろん政情は安定していませんし、まだまだこれからこの国がどうなっていくのか私にも先は読めませんが、日本の新聞やマスコミ報道から多くの日本人が頂いているような、毎日暴動や内乱が起こっているような状況ではありません。報道はそういう地帯の写真や映像が繰り返し流されているので、そのような印象を持たれている日本人が多いのには、ちょっと驚かされます。インドネシア人の日常の暮らしは平穏に行われています。現在は汚職に絡んでグスドゥール大統領の退陣要求が取り沙汰され、スカルノの娘であるメガワティ副大統領に期待が高まっていますが、政局困難な時期に積極的な大統領の引き受け手がないのは、日本と同様な状況です。

日本人が最初に訪れるにはやはりバリが適していると思います。バリは政府にとって外貨の稼ぎ頭であるために基本的には安全地帯ですし、インドネシアの物産の集積地でもありますから、バリをくまなく見て回るだけでもインドネシアの産業について相当のことが知り得る状況にあります。ただし観光旅行で訪れるだけなら、外国人向けエリアしか見ることができないのは、他の海外旅行と同じですが、もしビジネスをお考えなら、ご一報頂けたらお手伝いさせて頂きます。

まず最初にお届けする情報は為替レートについてです。4年前アジア通貨危機が起こるまでは1円20Rpでほぼ固定されていましたが、その後一時は1円90Rp代まで値崩れし、昨年はほぼ1円75から80Rpで推移しています。もちろんRpの下落に伴い諸物価も高騰していますが、その分を差し引いても今は輸入に最高の条件です。ただし一方円安ドル高なので、輸入の契約や方法によって差が生じてくると思いますが。まぁ色々な方々が実勢レートについて意見を述べられていますが、生活実感すると実勢は1円50〜60Rp程度かなぁと私は思っていますが…。

次に私が各地を歩いて、関心をもった物産について簡単に紹介してみたいと思います。まずはアパレルです。インドネシアの伝統芸品といえばまずはイカット(織物)やバティック(ろうけつ染)の布製品があげられますが、その多様性と手先の器用さには驚かされます。最近は政府も保護に乗り出し、世界的にもその水準の高さが再評価されつつありますが、日本ではまだプリントものや機械織りの安物だけがアジア雑貨店に並んでいる状況なのは少しお寒い感じがします。そのような布製品の歴史と伝統を背景に、近代外国から化学染料が持ち込まれて以降、インドネシアは世界のアパレルの生産地として成長しつつあります。とりわけテキスタイルのデザインという面でその特徴があるように思われます。元来インドネシア人は芸術に秀でた国民で、絵を書いたり詩を作ったり歌を歌ったり踊ったりすることは誰もが行う日常的な行為です。







バティックの下絵もこの写真のように若い職人が頭の中で構図を描いて一気に書き上げています。工業生産としてのアパレルの産地はやはりバンドゥンでしょう。この町はファッション関係の中心です。これまでは外資系企業によってアパレル製品が開拓され輸出中心に展開してきたのですが、最近は都会の若者向けに、現地資本の国内向けブランドも開発されるようになり、独特なパロディが描かれたC59のTシャツなどはジャカルタの若者に大流行しました。やはり2億の人口は今後大きなマーケットに成長する可能性を秘めています。またバンドゥンは靴の生産地でもあり、靴屋さんや靴工場、資材屋さんが軒を並べています。毎日ジャカルタからバスで買い付け客が訪れています。安さでも定評で、最近は婦人向けサンダルなどデザインも品質も良くなってきています。外国からのブランド委託生産も増加しているようです。ちなみにスポーツシューズは、インドネシアは世界有数の生産地になっています。数年前、ジャカルタのナイキの工場は、低賃金に抗議した女子工員のストライキ騒動でインドネシア新聞を賑わせていました。

次にご紹介するのは石材関係です。建築関係ではインドネシアの木材は有名ですが、木材は専門業者でないと扱いは難しいのでここでは紹介を避けますが、あまり知られていないものに石材があります。さらにタイルも最近は良質なものが富に増加しています。もともとインドネシアの家は石を大量に使っています。床はほとんど大理石のタイルで、家の基礎は様々な石材で固められています。

バリで見かけた面白いものに「テガル」という商品があります。これはセメントに色付けして焼き上げたもので、結構有名なホテルなどもいろんな色使いができるので使われており、重宝している新商品だそうです。大理石は30cm*30cm*1.8cmが1?あたり安いもので1200円(1¥75Rp換算)ぐらいからありますが、まだカッティング技術が低いように思います。ただカリマンタンなどでは珍しい種類の大理石も多数産出するようです。プリミティブ仕上げの大理石を、今回大阪の共同浴場の改築で依頼され使用してみたのですが、なかなか良い雰囲気になりました。また最近では工芸品としての石像が、ホテルやアミューズメントでの新しい活用に利用されています。タイルはやはりマレーシアにはまだまだ劣るようですが、値段ではインドネシアがまだ勝負できるでしょう。30cm角の写真のタイルは、現地仕入れ値は?あたり1000円を切る値段です。その他カラフルな砂利なども輸出されているようです。

 

 

人気のチーク材のアンティーク調チェア最近のアジアンブームに乗って勢いをつけているのがチーク剤のファニチャーです。かつてチークといえば船の甲板にもt使われたたアウトドアーに強い木材で、イタリア製のチーク家具などは高くて手が出ないという代物でしたが、作興ンはバリブームで現地の高級ホテルで使用されているチーク家具が人気を呼んで、価格もお手頃とあって輸入が急速に進んでいます。写真は当店のイスのためにバリの工場で委託生産したアンティーク調プリミティブ仕上げのスツールです。日本のマーケットでは一万数千円で取引されているようです。アウトドアーで思い出しましたがテラコッタは大量に生産されています。価格は非常に安いのですが、イタリア製に比べるとデザインが今一つです。チーク家具以外でもヨーロッパからの委託生産でホテルやレストラン向けの様々な家具が生産され、ときおり日本で、ヨーロッパから輸入した家具が実はインドネシア製だったという話を耳にします。写真(左)はスラバヤで見学した家具工場のカタログです。

 

 

南国ならではの面白い商品は熱帯魚。写真はジャカルタで訪れた淡水魚専門の養殖場ですが、最近は外国からの引き合いも多いそうです。私は魚の趣味はないので、その貴重さは分かりませんが、インドネシアは珍しい品種の宝庫だそうです。ちなみにそこではBlack Ghost Knifefish(学名Apteronotus Albifrons)は5cmもので6,000Rp(約80円)程度で取引されているとのことでした。

魚の話のついでに、以前「ちりめんじゃこ」を探している方がいて、その商談に同席する機会があったのですが、これがなかなかインドネシア事情を象徴していてためになったのでご紹介します。

インドネシア通産省の紹介で、すでに外国とじゃこで取引のある業者が紹介されました。商談にやって来た業者は胸を張って輸出経験を話し始めたのですが、ナント輸出先はバングラデシュで毎月何10トンも送っているそうです。価格は驚くほど安く、日本の業者曰く「値段はないのと同じ?!」。しかし選別いっさい無しで、袋のままコンテナへといった状態。着いたときには腐ってるのでは危ぶまれますが、そんなことなど全く気にしていない風です。日本の業者は余りの安さと品質管理のずさんさに驚きながらも「良い値段を出すから、パッキングや選別をしっかりしてほしい」と話したのは当然のこと。相手も日本の取引価格にびっくりしたらしく目をパチクリしながら熱心に管理方法などについて色々質問していましたが、翌日見積を持ってくる時間になってもその業者は現われませんでした。私や一部政府関係者も想像はしていたものの内心がっかりしましたが、日本の業者は憤りが隠せないご様子でした。まぁ日本の生産システムごとインドネシアへ移動するならまだしも、彼らを付き合っていくには、やはり現地に出向いて直接日本人の目で見て判断したり相談に乗ったり、マネージメントの基礎から共に歩むつもりで行かないと何も始まらないという事例でした。食料品はコーピーや香辛料、ナッツ類などは有名ですが、最近は放飼いの鶏肉なども話題になっているようです。観光客をいつも魅了してくれる南国フルーツの多くがフレッシュで輸入できないのはこまりものです。キバエという害虫のせいだそうですが、あの頬が落っこちそうな美味しいマンゴもまだインドネシアから輸入できないのはとても残念です。フィリピンのように日本市場をターゲットにキバエ問題に取り組んでくれると良いのですが…。

南国ならではの面白い商品は熱帯魚。写真はジャカルタで訪れた淡水魚専門の養殖場ですが、最近は外国からの引き合いも多いそうです。私は魚の趣味はないので、その貴重さは分かりませんが、インドネシアは珍しい品種の宝庫だそうです。ちなみにそこではBlack Ghost Knifefish(学名Apteronotus Albifrons)は5cmもので6,000Rp(約80円)程度で取引されているとのことでした。

魚の話のついでに、以前「ちりめんじゃこ」を探している方がいて、その商談に同席する機会があったのですが、これがなかなかインドネシア事情を象徴していてためになったのでご紹介します。

インドネシア通産省の紹介で、すでに外国とじゃこで取引のある業者が紹介されました。商談にやって来た業者は胸を張って輸出経験を話し始めたのですが、ナント輸出先はバングラデシュで毎月何10トンも送っているそうです。価格は驚くほど安く、日本の業者曰く「値段はないのと同じ?!」。しかし選別いっさい無しで、袋のままコンテナへといった状態。着いたときには腐ってるのでは危ぶまれますが、そんなことなど全く気にしていない風です。日本の業者は余りの安さと品質管理のずさんさに驚きながらも「良い値段を出すから、パッキングや選別をしっかりしてほしい」と話したのは当然のこと。相手も日本の取引価格にびっくりしたらしく目をパチクリしながら熱心に管理方法などについて色々質問していましたが、翌日見積を持ってくる時間になってもその業者は現われませんでした。私や一部政府関係者も想像はしていたものの内心がっかりしましたが、日本の業者は憤りが隠せないご様子でした。まぁ日本の生産システムごとインドネシアへ移動するならまだしも、彼らを付き合っていくには、やはり現地に出向いて直接日本人の目で見て判断したり相談に乗ったり、マネージメントの基礎から共に歩むつもりで行かないと何も始まらないという事例でした。食料品はコーピーや香辛料、ナッツ類などは有名ですが、最近は放飼いの鶏肉なども話題になっているようです。観光客をいつも魅了してくれる南国フルーツの多くがフレッシュで輸入できないのはこまりものです。キバエという害虫のせいだそうですが、あの頬が落っこちそうな美味しいマンゴもまだインドネシアから輸入できないのはとても残念です。フィリピンのように日本市場をターゲットにキバエ問題に取り組んでくれると良いのですが…。


ジョグジャカルタに多く見られるテラコッタ屋

最後のお勧めはアロマやコスメティック,健康食品のラインです。インドネシアは今も昔もジャムーといわれる一種漢方のようなものが日常的に利用されています。そのため今日本のマーケットが欲しいラインの原石が転がっているように思います。まずご紹介するのはピュアーオイルです。良質なラベンダーやジャスミン、サンダルウッドがとても安い。私が立ち寄った店では中国や台湾、シンガポールから買付に来ていましたが、日本への輸出はまだないそうです。日系資本のバリエステには納品しているとのことでした。アカールワンギとインドネシアでは呼ばれている草の根は、実は香水のベチバーの材料です。白檀に似たウッディ系の上品な香りがします。その根を織り込んだタペストリーなどが最近お土産品として売られています。日本では珍しいものの一つに「ルルール」というものがあります。バリエステの流行でその言葉は若い女性の間では知られるようになりましたが、お肌のトリートメントの一種です。ナチュラルなシャンプーや石鹸などもジャムー売り場の一角で見かけます。私も愛用していますが品質は最高です。飲むジャムーにも愉快で面白いものがたくさんあります。痩せるジャムーはもとよりバストが大きくなるものやリューマチに効くジャムーや、どれも効き目のほどはさておき、話のネタとしても格好の材料です。男性の精力剤のジャムーは凄い数で、日常的に愛用されているようです。漢方よりは扱いやすく、健康ドリンク感覚で愛飲されています。最近はその一部がインターネット販売で日本にも紹介されつつありますが、日本市場はいまだ未開拓な分野です。

もうとっくに予定の紙面をオーバーしてしまいました。まだまだご紹介したいものはたくさんあるのですが、またの機会に!まずはご一緒にインドネシアに足を運んでみませんか?からだの心の休息を兼ねて…。

2001年4月記

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