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陶芸家 小松純・染織家 小松則子


2004年の冬、大阪・ヤマギワのショウルームで小松純の陶土によるドローイング作品が展示された。
八寸四方(約24cm)の作品にはきれいな日本語のタイトルがつけられた、たとえば「アメガフル」、「ハネル」「シナグ」など、その中には小松の出身地である広島の方言も含まれていた。
これらの作品の前身は2003年の個展の際のパフォーマンスで制作した作品である。
それらの作品を基にして出来上がった作品群はヤマギワのモダンな家具の中のインスタレーションとして成功した。

小松は作品制作にあたっては事前に緻密に準備する作家である。
また、2003年の陶土によるドローイング作品のように個展会場でアクション・ペインテイングで作品を完成させることもある。
制作時の緻密なデザインと展示会場でのインプロヴィゼーションがあいまって生き生きした作品に仕上がるのである。
ボンドのりを混ぜた陶土を口に含み吹き付け、または手の跡をつけブラシでドリッピングする制作風景は、せりふも音楽もないが観客はわくわく、どきどきするくらいに刺激的である、下手なダンス公演よりよっぽど面白い。

また、小松の作る器は彼の作るオブジェ作品をイメージする
‘かたち’が現れる。
信楽の工房の片隅でみつけたキャンドル立てはキャンドルをすっぽり包み込み器からもれる灯りはソフトで美しいものだった。

六古窯の伝統の地、信楽で活躍する現代陶芸家小松純の新作の器をご紹介します。

小松則子が作るのれんは彼女の自宅にとても自然に似合っていた。
彼女は部屋をドアーで閉めきるのではなくのれんで間仕切り、人の気配や音や灯りを感じたいと言った。
人が通るたびにゆれるのれんは木の扉では感じられないゆとりを演出できるのではないでしょうか。
のれんの発祥は禅宗のお寺で、江戸時代以降は商家の屋号を染め抜いたのれんが普及するようになったようだ。
現代の私たちの暮しになじむ小松則子の「のれん」をご覧ください。

Arts & Crafts Cita Cita
有川春代