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人形作家 新見 隆

 映像製作者/笹川まり子、斉藤尚子
出演/ボタンに想いをはせる人:新見 隆

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新見 隆のセンス

新見 隆の人形写真
 最初、新見隆に出会ったとき、なんと老成した人だろうという印象を受けた。多分、当時彼はまだ30歳になるかならないかの歳だったと今になると思う。また、老成とは逆の面も見せていた、異常に食にこだわる点などは少し子どもじみた印象がしたものだ。
 パリに行ったらお茶からチーズまで味わい尽くし、知識もしこたま仕入れ私たちに披瀝してくれるのである。関西に来ると京都の錦市場でどっさり買出しをして帰京する。お茶の情報などは今のように紅茶の茶葉の専門店がいくつもできる前に教えてもらうことが多かったように思う。友人からの口コミ情報として重宝ではあった。

 本業の建築・工芸に関する評論活動と美術館のキュレターで彼が担当した数々の展覧会の内容と図録の編集では彼の知識が遺憾無く発揮されました。
「ハウハウス展」、「デ・ステイル展」、「柳 宗理展」など西武美術館、セゾン美術館での新見の制作した展覧会は充実した濃い内容の展覧会ではありました。
一方、彼自身が作家でもあり立体作品の個展や最近の人形の展覧会といろいろ、編み出しては私たちを驚かせ、楽しませてくれてもいます。

 今回は彼の作る人形をご紹介します。
 いつもカバンの中に裁縫道具を携え暇をみつけては針仕事をするようである。
昔々、代々木の小さなボタン屋に連れて行かれたことがあった。
私のそれまでのボタンの印象を頭から覆すくらい様々なデザインのボタンをその店では売っていた、それも相当の価格だったように記憶する。
それら布地やボタンなど凝った材料から新見人形が生れてくるのであった。
糸操り人形のように動かすと、あっという間に人形劇ができる人形でもある。

  彼の人形は私たちのもつ人形のイメージを覆してくれる人形だと思います。
CLOSE UPでもご紹介しているように音楽を工夫するとオリジナルな人形劇が作れるのです。
自分だけの人形劇を作ってみてはいかがですか?

Arts & Crafts Cita Cita
有川春代


HISTORY

 

1958年

広島県生

 

慶応義塾大学文学部フランス文学科卒業

1982年-999年2月

西武美術館・セゾン美術館の学芸員として、展覧会の企画を担当。

1999年

武蔵野美術大学芸術文化学科教授
展示計画演習、アートマネージメントI、アートマネージメントII、ミュゼオロジーI、造形芸術演習I、造形芸術演習II
近・現代デザイン史・美術史、現代芸術論、アート/デザイン・マネージメントを含んだニュー・ミュゼオロジー。ジャポニズムを端緒とした比較空間、空間感覚学から、美術・デザイン・建築の影響史、受容史、比較文化史、芸術社会学までが研究領域。

ここ10数年来

小さな箱に雑多なものを詰め込んだ箱の作品やコラージュなどを作っていて、「未来の娘たち」と題する個展を二度開いた(1994年大阪、児玉画廊。1997年東京、銀座コマツ・アミュゼ)。崇拝するアーティストは、アメリカ人ジョセフ・コーネル、ドイツ人ハンナ・ヘッヒ、そしてチェコ人ヤンドリック・スティルツキー。いずれも天才的な、アッサンブラージュやコラージュの達人たちである。あるいは「ものの魂にとり憑かれた」、聖者たちと言ってもいい。大袈裟に言うと私は自分自身のことを、彼らの魂の輪廻転生とも思っていて、彼らのエピゴーネンと言われることをいささかも厭わない。

[主な展覧会企画]

シリーズ「日本の眼と空間」1990、92、94、「バウハウス1919-1933」1995、「イサム・ノグチと北大路魯山人」1996「ル・コルビジュエ」1996、「デ・ステイル1917-1932」1997、「柳宗理のデザイン」1998など。ソウル国立現代美術館「現日本デザイン展」(ゲスト・キュレーター)1994

[主な著作]

「空間のジャポニズム-建築・デザインにおける日本趣味」1992

[非常勤講師]

千葉大学教育学部大学院美術専攻「東洋日本美術史特論」1992、93、95、97、慶応義塾大学理工学部総合教育科目「造形デザイン論」1996-98、同「建築論」1998、東京造形大学比較造形学科「造形振興演習」1996-97