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浅香弘能

 

「石のぬくもり」

 イメージするフォルムが器物という実用可能な機能を持つ。
今日、石の器を見かけることは少ないが、石器は土器が造られるようになる以前から存在し、人類の道具は石に始まる。
 私は不変の素材に魅力を感じ、不変の素材を求めてやみません。人間は元来不変のものにあこがれを抱いているのではないだろうか。人間は古来から不老不死というものに憧れる生き物であった、いまだに私たちは不変の生命を追求している。
 石は天然素材の中で限りなく不変に近い素材だと言える。時を経るほど風格を重ね、深みを増していきます。
製作過程で石の割り肌に地球の誕生から今日までの悠久の時間を感じる事がある。
一見、冷たい表情ととられるが仕上げるとき手で丁寧に研くことで触覚的なぬくもりのある作品を生み出します。
まっ白な大理石が持つ柔らかなフォルムに手触りで想いを感じていただきたい。
 石の表情、温もり、輝き、重さ、硬さ、美しさの全ては、地球が何十億年という時間を経てつくりあげた産物であり、エネルギー物質です。その大きな素材にちっぽけな一人の人間である私のエネルギーを出来る限り注ぎ込みました。

浅香 弘能




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