
奥本 郁子の作る
使い勝手の良い上質の革バッグ
バッグ作家の奥本郁子さんのアトリエを奈良・月ヶ瀬に訪ねたのは暑い夏の昼下がり、アトリエの周囲は想像通りお茶畑と梅林で素晴らしい環境。
なんと庭の崖の上には奥本さんの知人の方が据えているという蜂蜜採集のための蜂の巣箱まで。
住居の上が彼女のアトリエとなっており材料の革の匂いに囲まれてすでに製作されたバッグを手に取りながら、色々話を伺う。
ひとつひとつバッグを手にとって見るととても丁寧な仕事が見て取れました。
オモテの革の表情も牛革のしぼ仕上げでしっかりしているが、重すぎずデリケート、また裏に使用している素材もオフホワイトの帆布だったり、生成り色のキャンバス生地だったり赤の綿生地と、オモテの革としっくり合っている。
ポケットの位置、深さ、ポケット内側の布の色に至るまで実に肌理細やかな配慮とデザインがなされたバッグでした。
彼女のバッグを持って外出すると見ず知らずの人からどこのバッグですか?と聞かれるとも紹介者から聞きました。
一生ものというととても大袈裟な表現ですが長く使えて、使い勝手のよい上質の革のバッグをご紹介します。
Arts & Crafts Cita Cita 有川春代
photo:松岡 広樹